| 前略 ルルーお嬢様 早速ながら緊急に、報告をいたしますぞ。
この老いぼれ、じいは、お嬢様から依頼されておりました『ニューテーマパーク、『わくわくぷよぷよランド』でサタン様とラヴラヴデート計画』(以下、デート計画と申しますぞ)を念入りに計画しておりました。ところが、その過程で実はおかしなことがわかってきましてな。
『わくわくぷよぷよランド』(以下、テーマパークと申しますぞ)は、表向きはお嬢様がおっしゃられていた通り、素晴らしいテーマパークでしたぞ。敷地面積は一国の領地をまたぐほどであり、アトラクションの数も多く、観覧車の大きさとくれば一体どんな技術を施してあるのか、頂点からは中央大陸が一望できるほどの高さですぞ。夜のライトアップも素晴らしく、まるで妖精たちの後夜祭を思わせるフェアリーライトライヴや炎の竜神が踊るファイアダンスなど、イベントも盛りだくさんでありました。
ところが、これだけ大掛かりなイベントを毎度行っているにもかかわらず、テーマパークのオーナーが全くわからなかったのですぞ。テーマパークでのお嬢様のデート計画を推進させる為には、オーナーの協力が不可欠ですぞ。故にじいはオーナーについてできる限り調査をしたのですぞ。しかし、いくら調べても無駄足にございました。しかし、オーナー以外のことならば、少しばかり情報を入手しましたぞ。
それが、このテーマパークの『裏の顔』の存在でございました。どうやら、このテーマパークはただの遊園地ではなかったのですぞ。と、言いますのも闇ルートを探っておりましたところ、このテーマパークの従業員のリストが闇商人の間でここ数ヶ月、なぜか非常に高額で取引されておりましてな。つい先日、その秘密を突き止めたのでございます。
それは、『すっごい魔法のアイテム』という品物の存在でございました。
アイテム噂については闇ルートでは様々な憶測が飛び交っておりましたが、最も有力な説は『手に入れた者に魔法を自在に操る能力を与えるアイテム』であろうという話でありますぞ。
すでにじいが調べた情報によると、テーマパーク内のいくつかのアトラクションはダンジョン(迷宮)形式になっており、挑戦者(例えばこれを、単に遊園地を楽しみにきた客と区別して、『プレイヤー』と呼ぶことにしましょうぞ)はダンジョン内のモンスターと実際に戦闘を繰り返しながら全てのダンジョンのクリアを目指すもののようであります。そして、噂ではテーマパーク内の全てのダンジョンをクリアしたプレイヤーに、そのアイテムが与えられるとか。
さらにじいは、その『プレイ』に関するルールや攻略情報についても少し知っております。お嬢様がお望みとあらば、いつでも情報を提供しましょうぞ。
ルルーお嬢様。勝手ながらこの老いぼれめがご意見させて頂きますぞ。お嬢様の将来の為、是非このぷよぷよテーマパークを『プレイ』なされませ。すでに、お嬢様がプレイをされる準備は整ってございますぞ。詳しい話はお嬢様がテーマパークに新しく購入した別荘にご到着なさってからに致したい次第にございます。このじい、お嬢様のご到着を首を長くしてお待ちしておりますぞ。
執事頭 じい
(以下は、ルルーのことを考えてラヴェンダーが切り取った報告書の一部である)
追伸 我が親誰愛がなだるっラっ!ヴ!ェンダーへ
(↑ぐちゃぐちゃに塗りつぶしてあるが、辛うじてそう読める文字らしき物体)
貴方様がこの報告書をお嬢様よりも先に確認するであろう事を、さらに貴方様がこの報告書を確認し次第お嬢様を私の元へ送り出してくれる事を予測して、貴方様に頼みたいことがあるのですぞ。
実は、この件を調査中にたくさんのスパイ連中とひと悶着ならぬ、百千悶着ほどを起こしてしまいましてな。10日以内にはその者どもがお嬢様の居所を突き止め、わたしが奪った情報を奪い返しに別荘に立ち寄られるそうですぞ。ばクソあジさジんッ!、すまないがひとつその殿方たちを丁重にもてなしてくれんですかな?
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