『雪の伝言』

 

灰色の空から舞い落ちる 小さな白い妖精たち

ねむる大地の女神さまへ

この冬さいごの ―――――― 雪の伝言

 

「シェゾ、見て」

 かるくひらいた手のひらに 銀のかけらが舞い降りてきた

「雪の結晶か」

「・・・宝石みたい」

 かすかに光を反射して

 またたく輝きは、意外なほど優しい

「不思議だね まるで天使の羽みたい」

 かすかな風にあおられる

 冷たいけれど うちにどこか 暖かさを秘めた

「・・・・・・冬も終わりか」

「ちょっと 暖かくなったよね」

 

妖精たちの小さな春へのメッセージ

―――――― もう 来ても いいよ

 

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