◇かき氷早食い大会(パララ)

 

しょりしょりしょり・・・・・・

「・・・・・・・・・」

しょりしょりしょり・・・・・・

「・・・・・・・・・」

しょりしょりしょり・・・・・・

機械の下から容器ごと取りだし、上からイチゴシロップをとろ〜り・・・

「・・・・・・・・・★」

「ほぉ、いまのしぐさは『できたよ★』ってトコか?」

 白い雪だるまのような商人は、無言でうなずいていた。無論、この気温30℃の真夏の最中、雪だるまなぞ存在するわけはない。パララである。

 商人がうなずいたと同時にシェゾはストップウォッチをカチリと止めて、中の数字を読み上げる。

『00.42.39秒』

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 同時に彼の両側からウォッチを覗きこんだアルルとルルー。一瞬の沈黙の後、アルルが聞いた。

「あのぉ〜、パララ。キミはここで『かき氷早食い大会』をやるんじゃなかったの?」

 パララはうなずく。さしずめ『そう』とでも言っているのだろう。

「たしか3人1組で参加・・・ここまではいいとして、30秒間に20食をクリアすれば、タダだって・・・・・ねぇ」

 ルルーの笑顔にやっぱりパララは頷いた。

「なんで時間をはかりはじめてから作りはじめんのよ」

 パララはちょっと溶けかけた出来あがったばかりのかき氷を指(?)さした。なるほど『そうじゃなきゃ溶けちゃうでしょ』と。

「で、でも1食作るのに30秒かかってるんじゃ・・・・・・・・・」

 アルルがそう言うと、パララはアルルの手に(どこから取り出したのやら)白旗を3本持たせた。要するに『だからキミたちの負け★』ってか。

 背後でルルーが怒りの『氣』を(無意識の内に)溜めている気配がする。その横では真夏だと言うのに何やら冷やりとした魔導波が・・・・・・

「ふざけんじゃないわよ、このインチキ商人がっっ!!」

「このアホ面の大福ヤロゥ、金返せっっ!!」

 この一瞬あと、海岸沿いの『海の家−パララ店』が消滅したのは言うまでもない・・・。

 

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ヒトリゴト ・・・・・・・・・・・・(こんな店ヤだ・・・)。