バンダイ ノンスケール(約1/700?)
宇宙突撃駆逐艦 ゆきかぜ
宇宙戦艦ヤマト メカコレクション
2006年1月完成
あ〜るさん主催の宇宙艦艇模型コンペ「スペ魂」に参加するため作ったメカコレ「古代艦」。キット自体もあ〜るさんから頂戴した物です。色々とお世話になりました(拝)。
メカコレは箱サイズに合わせたノンスケールですが、この艦の場合「結果的に約1/700になっている」という噂を聞きました。1/700なら乏しいながら 経験があるので、工作や塗装のスケール感もつかめそうです。
 |
着手にあたって考えたのは、「ゆきかぜ」とはどんな存在で、自分が見たいのはどんな姿か、という事でした。まず、開放的な艦橋や艦首の固定武装から考えて、運動性と攻撃力に特化した打たれ弱い艦、と想定します。これは劇中での悲劇的な運命にも合致するでしょう。
この世界の宇宙艦は大気圏内を航行しますが、「ゆきかぜ」のシルエットや各部に目立つフィンからすると、この艦は半分航空機のような存在かも知れません。この考えも、ますます脆そうで気に入りました。ディティール工作やウェザリングも、半分は「ごく大型の軍用機」を何となく念頭に置いて進めることにします。残り半分はもちろん、「小型艦艇」で。
最初から、設定資料やアニメの画面に合わせるつもりはなかったのですが(どうせカットごとに形が違うだろうし)、他に何か参考や刺激になるものはないかな・・・とネット検索したところ、YAMATO MECHANICSというサイトでゆきかぜの素晴らしいイラストを発見! これは工作でも塗装でも大いに参考にさせていただきました。
|
|
追記:このイラストの艦名ロゴがあまりにカッコよかったので、画像からロゴ部分を抜き出して加工し、銘板に使っていったん「完成」としました。しかし、他の人の作った絵のデータを無断で加工して使うのは浅ましい・・・と後になって気づき、自力で作り直しました。このページに掲載しているのは改訂版です。YAMATO MECHANICSのTAMAさん、失礼いたしました。
|
 |
■1■キットは大昔の100円商品とは思えないほどよくできているのでプロポーションには疑問をはさまないことにしましたが、艦首の水平翼が平板な点だけは不満だったので、0.25mm厚プラ板の積層で自作しました。キットパーツから寸法を採り、景気よく10倍寸で作図、そこから実測で各層のサイズを決定。瞬間接着パテSSP-HGのお陰で、積層工作も1日で終わります。また、各部発射管のエッジが鈍かったので、SSP-HGを盛り、リューターに咬ませたドリルで穴を開け直しました。砲塔も切り離して穴を埋めています。
■2■艦尾のフィンもいったん自作しましたが、強度に不安があるのと翼断面の削りがうまくいかなかったので、キットパーツの薄削りで対処しました(先に切り離さなくてよかった)。発泡スチレンボードを両面テープで作業台に貼り、その上に両面テープ+マスキングテープでパーツを貼れば、弱いパーツにも負担をかけずに安定してヤスリがけができます。縁はアートナイフのカンナ削りで。
■3■航空機的デザインの要として、窓を透明化することに決めました。艦橋部分のパーツを裏からリューターのダイヤモンドビットで透けるまで削り、リューターに咬ませたドリルで窓部分に穴を開け、デザインナイフで窓枠を慎重に整形しました。ドリルをリューターで回すと切れ味がよい分、パーツに負担をかけません。一部、艦船模型用のエッチングパーツを貼ってディティールアップを試みています。
■4■
艦橋内装も簡単に作成しました。縮尺を約1/700とすれば、高さ70cmのコンソールが1mm。これはプラストラクト社の1mm角棒で簡単に作れます。座面幅50cmの椅子が約0.7mmになりますが、これは誤差の範囲と目をつぶって0.8mm角棒で。そんなこんなで30分程度の作業で完成。何となく人影みたいに見えればいいなと思って、0.3mm丸プラ棒を立てています。
|
 |
■1■下地塗装寸前の状態です。艦首垂直翼はGSIクレオスの黒プラ板で自作。メインノズルは噴射しそうな部位が見あたらなかったので、段差を広げて0.13mmプラ板の帯を巻きました。
■2■いつもの通りサーフェイサーは用いず、Mrカラーのつや消しブラックと艦底色を混ぜて筆で下地塗装。ひととおりカバーした後、各部にマスキングテープを貼って同色を重ね塗りし、ごく浅いパネルラインや溶接跡を表現しました。
■3■本体色の第一段階として、タミヤ水性アクリルのフラットホワイトをリキテックス絵具用の溶剤「ペインティングメディウム」で約2.5倍に希釈しエアブラシで吹き付け。艦首のスリットを塗装で表現するため、0.5mm幅に切り出したマスキングテープを貼ってあります。乾燥後、油彩のバーントアンバーやブルーブラックをオドレスペトロールで溶いて汚れを描き込みました。これをマスキングして、タミヤアクリルで黄色と赤を吹きました。下地をあらかじめ汚しておくことで原色部分のウォッシングが最低限ですみ、「汚れているのに彩度が高い」状態を保つことができます。
■4■マーキングは手書き。マスキングテープを艦名ロゴの形に切り抜き、それを頼りにタミヤエナメルで。こういう、極端に細かくそれなりに面積がある塗装にはハンブロールよりタミヤが向いていることに、今回気づきました。ハンブロールの場合、細筆での作業が長引くと塗料が空気と反応し(乾燥ではなく)硬化しはじめてしまうからです。こうなると溶剤を加えても元には戻らないので筆を洗わねばならず、けっこう厄介です。
|
 |
|
そんなこんなで完成です。船体表面の細かいうねりや浅いパネルラインを表現するため、タミヤエナメルで0.5mm程度の細かいスポットを無数に描き込みました。こういう細かいムラを描くにもタミヤは向いているようです。油彩+ペトロールだと、キレイに広がりすぎてムラになりにくいのです。
|
 |
|
艦橋の窓は、ハンブロールの無白化接着剤「ClearFix」を爪楊枝で流し込んで製作。少し厚めにしないと乾燥の際に割れて消えてしまいます。手軽に作業できて素晴らしい透明度ですが、あまりに透けすぎて窓が入っているように見えなかったので、タミヤエナメルのフラットホワイトで軽くウォッシングしました。
|
 |
|
艦尾方向から。ノズル周辺は塗装の焼けを表現するため、下地の白を意識してムラに吹き、黄色で塗装後にブラウン系の汚しを強く入れています。
|
 |
 |
|
最後に。完成写真をmarutake internationalさんの掲示板に貼ったところ、管理人のSHiGEさんが戦闘場面のCGを作ってくださいました。凄い! SHiGEさん、ありがとうございます!
|