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◆戦車と軍用車両◆Armour Models◆

Pitroad 1/700 JS-2重戦車使用ジオラマ
Berlin 1945
SOVIET RED ARMY 1945
2005年8月完成

ベース寸法24x24mm、1/700の極小ジオラマです。自分の工作精度の限界を見極めたかったのと、これまで見たことのない馬鹿げた模型が作りたくなって挑みました。

一応、1945年にベルリン戦が一段落した後、廃墟となった街を行進するソ連軍と、それを眺めるベルリン市民、という図です。




使用キットは、ピットロード社の1/700メタルモデル「JS-2重戦車」と、同社のインジェクションキット「欧風建物」、また同「上陸作戦の軍用車輛群」の「GMC輸送トラック」を少し改造し、独軍のオペルブリッツに見立てています。

主役のJS-2スターリン重戦車は、各部に可能な限り手を入れました。砲身を0.4mm洋白線に変更、マズルブレーキを0.6mm真鍮パイプで表現。砲塔上のペリスコープカバーを0.3mm丸プラ棒の輪切りで再現。トラベリングロックを0.1mm洋白線で再現。排気口は0.25mmプラ板を切り出したもの。主砲基部の形状をアルテコ瞬着パテで修正。前照灯を0.6mm丸プラ棒で。アルミ粘着シートでノコギリを表現。左舷に積んだ丸太は爪楊枝を削ったもの。砲塔後部のマシンガンポートの膨らみを表現してから、機銃を0.1mm洋白線で。最後に、車長用機銃を自作し追加しました。

スターリンの車体はハンブロールで塗装しています。ディティールが埋まるのを恐れてメタルプライマーを使わなかったのですが、食いつきも塗膜強度も良好で、これならプライマーの上からMr.カラーを塗るより頑丈かも知れません。 マーキングはアクリルガッシュに、リキテックスのリターダー「グラデーションメディウム」を混ぜて塗ってみました。乾きが遅くて伸びが良く、隠蔽力も強いので、今後も細かい塗装に活躍しそうです。マーキング用の筆はタミヤの300円の面相筆を使い古したもので、傷んでまとまらなくなった毛をハサミで切っていき、残り数本になった状態です。私はどうも筆の手入れが下手で、上等な筆もすぐダメにしてしまいますので、安い筆から傷んだ毛を切り捨てていくこの方式が合っているようです。
建物は窓やドアをくりぬいてバルコニーを追加、ウォーターライン用エッチングの手すりで壊れた窓枠やバルコニーの手すりを表現しました。割れた窓ガラスも一部、煙草の外装フィルムを使って再現したのですが、見えていませんね。

路面はGSIクレオスの0.3mm黒プラ板を重ね、けがき針で石畳を彫ったのですが、彫りが浅くてドライブラシもウォッシングも効かず、結局アクリルガッシュで石畳のパターンを描き込んでいます。マンホールと排水口は、玉ぐり工具やデザインナイフでけがいてから、塗り分けで表現しました。瓦礫は黒プラ板を細かく刻み、ベースに接着後にアクリルガッシュで塗装しました。

街灯は0.4mm洋白線を支柱にして自作。基部は0.8mmプラ棒をリューターに咬ませて簡易旋盤加工したもの。ガラス部は河合商会の情景用品「玉砂利」です。この商品はあまりにも綺麗な球形のため玉砂利には使えませんが、ジオラマで小さなガラスの球を表現したい際は重宝します。

オペルブリッツは荷台の幌を削り落とし、ミネシマ点滅ムギ球のリード線で幌骨を作りました。キャビン周りがツルツルだったのでカッターでドアやボンネットに筋彫りを刻み、屋根を切り離してキャビン内部を削り、ピラーを追加してから屋根を接着、あとフロントフェンダーの上にヘッドライトを追加しています。当初この車両は横転させるつもりでシャシーやドライブシャフトも作ったのですが、このスケールで転がっているとトラックだか何だかわからなくなることに気づき、無難な角度で設置しました。

フィギュアは、0.08mm銅線をハンダ付けして自作したものです。ソ連の跨乗歩兵が掲げる赤旗は、東急ハンズで買った紙吹雪の赤色を切り抜いて真鍮線に貼り、ハンブロールで塗装しました。
(画像左)と、いったん完成した後になって思い立った事があり、こんなものを作りました。材料はモデラーズ社のカーモデル用プラグコード(外径0.45mm)の中身をバラしたものです。直径およそ0.03mm(目測)の軟質金属線で、私の知る最も細い金属線材です。元の銀色のままだと、細すぎて肉眼ではほとんど見えません。ハンブロールで塗装しています。

(画像右)それをジオラマに持ち込んだのがこれ。手前の白シャツの民間人が、肩に自転車を担いでいるのが見えますか?

他に、壊れたドアを作って建物に追加しました。
建物の梁は0.5x0.5mmの模型用角材、床板や屋根の桁は約0.15mm厚の経木で表現しました。一階の床は、クレオス0.3mm黒プラ板とタミヤ0.3mm白プラ板をそれぞれ0.7mm角に切り出し、市松模様に並べて接着しています。

カーテンはティッシュ。屋根のスレートは、行きつけの模型屋の紙袋をガッシュで塗ったものです。家具も桁材と同じく経木で適当に。

・・・ドアノブをつけた方がよかったですかね。
最後に対比画像です。模型自体は改修前の状態ですが。

ベースは東急ハンズで見つけた24mm角の黒檀ブロックで、このサイズを基準にジオラマの寸法を決めました。銘板は例によって、ワープロで作った原稿をOHPシートに印刷した物を、洋白板の上に貼っています。文字を1mm角程度と小さくして、鑑賞者の意識を微細な方向に誘導する、という意図もあります。

最後に、本作はまた某ウェブコンペに出品し、3位になりました。ありがたや。


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