FREQUENTLY ASKED QUESTIONS
シトロエンSMって何?
SM(プロジェクトのコードSとマセラティのMをとってSM)はシトロエンに依って、1970年から1975年までの間に生産されたクーペです。この車にはシトロエンのサスペンションとエンジンの生産を委託したマセラティのノウハウが凝縮されています。

SMの生産台数は?
12,920台です。

SMにはどんな種類があるのですか?
カタログにはキャブレター、インジェクション、ATの3種類が載っていただけです。派生モデルとしては、主としてCHAPRONによる4ドア、カブリオレ、そして有名な2台の大統領専用カブリオレがありました。
SMはどういった国々で販売されたのですか?
フランス(5,509台)の他、主として米国(2,037台)、イタリア
(2,070台)、ドイツ(971台)、カナダ(396台)などがあげられ
ます。日本では134台が正式輸入されました。オーストラリア
では地元の販売業者により右ハンドル車も製作されました。

どうしてSMは短命に終わったのですか?
確かにシトロエンにとっては5年というのは短いですね。
SMが誕生したのは、2つの重要な時期を迎える直前でした。
ひとつは石油危機であり、いまひとつはシトロエン社自身の
財政危機でした。加えて高速道路における速度制限の実施
と、販売初期にディーラーがSMのメンテナンスの能力を欠いて
いたこと、などが挙げられます。1975年にシトロエンを買収した
プジョーは、自身の高級車604の販売に注力する為もあって、
SMの生産中止を決定したのです。
現存するSMは何台くらいありますか?
世界的な調査結果、約3,000台というのが結論です。(欧州に2,000台、北米に900台、その他100台)
しかし、年々レストアされたりして冬眠から覚め出す車も何台かあります。
因みに日本では、正規輸入物に並行物を合わせると、50台程度が動態保存されているものと推測されます。

中古のSMの値段は幾ら位ですか?
最近の取引事例では160万円から600万円といったところでしょうか。正規輸入物は全てキャブ仕様、皮シート、テインテッドグラスとなっており、色と、2.7L MT又は3L ATが選択できるだけです。6灯は人気がありますが、台数が少なく中々市場に出て来ません。

キャブレターとインジェクション、どちらを選ぶべきでしょうか?
正規物はキャブレターだけですから、インジェクションは並行物に限られます。キャブ仕様の方がメンテが容易で、
且つエンジン音がより活発です。インジェクションはエンジン状態の安定度で一日の長があります。性能的には顕著な違いはありません。

SMの信頼度の基準は何ですか?
まず第一に年に何回かは実際に走っているかどうかです。2年以上走らせていないSMはこの点で注意を要します。次にこれまで定期的に保守がなされて来たかどうか、エンジンはオーバーホールしてあるかどうか、したとすれば何時頃だったか、などが2番目の基準となるでしょう。インジェクションの場合、何年振りかにエンジンを始動した場合、インジェクターのシール不良の為に火災を引き起こすことが往々にしてあります。

タイミングチェーンがSMの弱点と言われていますが?
これはSMが誕生して以来、ずっと指摘されて来た点です。しかし、実際にタイミングチェーンが切れたというトラブルは聞かなくなって随分久しくなります。DSのように同じチェーンで40万KMも持つことは望むべくもありませんが、SMの場合、10万から15万KMは持つでしょうし、この種の車として決して悪くない数字だと思います。2万KMに一度はチェーンの張りを調整することと、決して無茶な運転をしないことが長持ちさせるコツでしょう。

SMの70年代のV6は燃費が悪いのでは?
この時代のエンジンには、排ガス規制関連の装置は殆ど付いていませんから、例えばXMなどと燃費は殆ど変わりありません。平均で8km/l位、場合によっては10km/l位伸びます。街中でも7km/l程度です。(200km/hで連続走行すると6km/l弱に悪化します!!)
DSエンジンのSMというのは存在するのですか?
DSのエンジンは、SMのエンジン・コンパートメントに左程問題なく収めることが出来ました。個人の愛好家でこの改造を行ったケースもあります。又、マコン近郊のガレージREGEMBEAUは、ディーゼル
エンジン、6速ミッション搭載のモデル(右の写真)を製造しています。REGEMBEAUは又、オリジナルのV6エンジンを高信頼化した240HP〜300HPエンジン搭載モデルの製造でも有名です。