ここは、中つ国にある「中つ国立裂け谷高等学校」
その校門の前に
遠く離れた国からはるばる越境してきた一人の男子生徒が立っていました。
彼の名はボロミア。
ここから遙か離れた国ゴンドールの執政官である父に命ぜられやって来たのです。
「ふう・・やっと着いたか。新学期に間に合うように出たつもりだったのだが・・・
予定より遅れたか・・・まあよい。今日からここの生徒だ。」
ふと、彼は3ヶ月前の父とのやりとりを思い出しました。
ある日父であるデネソール執政官に呼ばれたボロミアは彼の前に跪きその言葉を待っていました。
「この国に王が不在となりいったいどれくらいの永き時が過ぎたるものか・・今しばらくは我ら執政の統治が
続くものであろう。」
「はい、父上」
「そこでだボロミア。執政官たる者、他の国のことや様々なことをも知っておかなければならん。わかるな?」
「はい、様々なことに対処できるよう必要だと思います。」
「うむ。ボロミアよ、さすがわしの跡取り息子じゃ。そこでだな、本来ならお前は執政の子としてこの国で学ぶべきところだが、お前はちと学問を疎かにしておる。」
ボロミアはばつが悪そうに頭をかきました。ボロミアは書物よりも剣を好んでいたのです。
「今のお前の様子、わしは不安なのだ。剣に優れておっても、考えなく国を統治することは難しい。
そこで、執政として命ずる。中つ国に於いて最高学府(?)である裂け谷高等学校へ行きお前の見聞を広めて参れ。
そして将来の執政官としての技量を高めてくるのじゃ。なに、心配はいらん。既に入学許可ももらっておる。」
「し・・しかし父上。私は学問よりも実戦の方で経験を・・・・」
「何も言うな!お前のことを思っていっとるのじゃ。頭が参れば身体が役に立とうが、お前は先に身体で考える奴じゃ。
頭をもう少し鍛えて参れ!」
こうしてボロミアは為すすべもなく、既に荷造りされた荷物を渡され国を追い出されたのでした。
遠くで5才下の弟のファラミアが
「兄上〜〜私もついて行きます〜〜〜うわ〜〜〜〜ん!!!!」
と泣き叫んでいることに心を痛めながらの出発でした。
「無事着いたことだし後で角笛を吹いてファラミアに元気だと知らせてやるか。」
そう言いながら彼は校門をくぐってゆきました。
「おや、今頃新入生だか?お名前は何と申すだね?」
彼が校内に入って始めて出会ったのは彼の腰の丈程の身長で巻き毛がかわいいホビットでした。
しかしボロミアはゴンドールからあまり遠くへ出かけたことがなかったので
ちょっとしたカルチャーショックを受けました。彼は人間以外の種族のことは聞いたことはあっても
実際目の当たりにするのは今日が初めてだったのです。
「・・・・あの、もしや学校の方でしょうか・・・?」
ボロミアはおそるおそる尋ねました。どう見ても彼より年下にしか見えなかったのです。
「ああ、おらはサム。この学校の事務員ですだ。お名前を教えていただけるとありがたいんですだが・・」
「あ!失礼いたしました。私はボロミアと申しましてこの度入学の許しを得てゴンドールから・・」
その時サムの顔がパアッと明るくなりました。
「ああ!あなた様がボロミア殿ですか。理事長先生からよ〜〜く聞いておりますだ。ささこちらへ。
今日は土曜日なので生徒のみんなは寮にいてるだよ。とりあえず、まずは理事長先生と校長先生への挨拶に行きますだ!」
そう言うとサムはくるっと背を向け足を速めました。ボロミアはあわてて荷物を持ったまま彼の後についてゆきました。
でもって、1時間目に続く
あとがき(2002.10.21)
いきなり学園物です。はっきり言ってギャグです。しかも・・・・・
後は続きをお楽しみに〜〜(笑)ってまた連載物かい!(爆)
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