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医療ジャーナリスト 大竹奉一 美容外科名医101人 クリニックから大学・総合病院まで、全リスト無料公開
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美容外科 名医リスト

<「美容外科名医101人」インタビュー>
大口 春雄先生
<八事石坂(やごといしざか)クリニック 院長>


美肌治療のアンチエイジング、美容外科手術から、
再生医療による若い肌作りまで

24年間にわたる形成外科治療、美容外科治療経験の集大成として、2008年10月、名古屋の八事石坂(やごといしざか)で独立開業された大口春雄先生。2009年からは再生医療による若い肌作り、シワ取りもスタートされるとのこと。その抱負、今後の展望などをうかがいました。

治療しないことも選択肢としておすすめできる、
理想の美容外科クリニックを目指して

――昨年10月独立されて「八事石坂(やごといしざか)クリニック」を開業されましたが、まずその抱負を。
大口 私が長い間考えてきた美容外科クリニックの理想は、来院された患者さんにご希望の治療を提供して満足していただけるのはもちろんですが、逆に十分なカウンセリングの結果、治療しないことも選択肢として提案できる、そういった美容外科クリニックです。
――しかし患者さんは納得されたとしても、それでは医院として経営が成り立たないのでは………。
大口 これはある意味、美容外科の理想的な診療スタイルであるべきなのですが、現実を考えると理想と経営を両立させることは非常に難しいことだと思います。いろいろな方面から「それはあくまで理想であってそんなことでは開業はできない」といわれてきました。それに対して長年この問題を解決するべく、自分の診療スタイルの確立と同時に、経営の勉強もしてきました。その結果、理想と経営の両立が可能であると決心がつき開業しました。現在開院から4か月ほど経過していますが、ほぼその理想を実現できているのではないかと考えています。
――どうやって実現されたのですか。
大口 美容外科クリニックの開業にはかなりの初期投資が必要で、そのために多くの美容外科の先生が借金の返済に苦労されて、それが診療内容にも影響を及ぼすことがあります。
私の場合、開業場所の選定から、初期投資での資金繰り、日々の経費の圧縮を徹底的にかつ慎重に検討し、無理のない計画をたてました。
またクリニックの間取りも、診療スペースの徹底的な効率化とスタッフの動線の見直しをはかり、それと同時に患者さんのアメニティの確保を十分に考えたうえで決定しました。
 美容外科は自由診療ですから、出費のなかで広告費も大きなウェートを占めます。経費を抑えるために情報発信はホームページやブログをおおいに活用しています。また形成外科10年、美容外科10年にわたって患者さん本位の治療を続けてきた結果かもしれませんが、口コミなどを中心に来院される患者さんも多いようです。口コミの元は以前私の手術を受けられた患者さんだったり、他のクリニックの先生やスタッフから、ということもあります。
さらに開業にあたって今まで長く私といっしょに仕事をしてきたスタッフが協力してくれましたので、効率的な治療のできるシステムを作ることができました。
 借金返済のために、患者さんに無理な治療を強いたり患者さんが望む以上の治療をする、治療費も高くせざるを得ない、という診療スタイルはさけられたのではないかと思っています。

美肌治療のアンチエイジングも、美容外科手術も

――診療は具体的にどのようにされているのですか。
大口 美容医療は大きく分けて、メスを使った美容外科手術と、レーザー、光治療などを使ったダウンタイムのない美肌治療中心のアンチエイジングがあります。最近の開業スタイルは、安全を重視してダウンタイムのないアンチエイジングを中心に開業される傾向があります。
 しかし、どちらか片方だけでは患者さんの希望に十分応えることはできません。たとえば「タイタン」という医療機器を使って、タルミのアンチエイジング治療をしていても、それだけでは限界があることがありますからやはりフェイスリフトなど外科治療の併用が必要になります。 
 これからの美容外科は、患者さんの生涯にわたり、その方の年齢や環境に応じて、美容に関して相談にのり、美肌治療のアンチエイジングと美容外科手術の両方を患者さんの希望に応じておこなっていかなければならないと考えています。

常に新しい情報・治療法を
リーズナブルな価格で患者さんに提供

――美肌治療のアンチエイジングはどのような方針でされているのですか。
大口 美肌治療のアンチエイジングは一生のお付き合いで、ある意味ゴールがありません。現在、肌のクスミには「ライムライト」、少しずつ肌を引き締めてタルミを取りたい方には「タイタン」、赤ら顔の方には「ジェネシス」を基本治療としています。これに加えて、今後、再生医療の考え方を取り入れた最新治療も導入していく予定です。
――美肌治療のアンチエイジングは、どこまで効果があるのかわからない、誰の目にも見えるような効果の明らかな美容外科手術が本来の美容外科ではないかという考え方もあるようですが。
大口 確かに美肌治療は、見た目のあっと驚くような効果は少ないと思います。しかし美肌治療には手術のようなリスクもなく仕事を休むことなくゆっくりと治療ができるのが利点です。また肌のコンディションがよくなることは特に女性にとって精神的にもいい効果をもたらすと考えられます。日頃のお手入れ感覚で受けていただくといいのではないでしょうか。
 それだけに最新のアンチエイジング治療をリーズナブルな価格で患者さんに提供し、回数を重ねて通院していただける環境を整えることが大切だと考えています。それがアンチエイジングに対する私の基本姿勢・使命とかんがえています。

美容外科手術は
リスクをできるだけ少なくすることを心がけて

――メスを使った本来の美容外科手術についての、大口先生の方針は………。
大口 余裕を持った手術を心がけています。「これでうまく行かないと、後はありません」という手術はすべきではないと考えています。
ダウンタイムがなく、リスクの少ないアンチエイジングと、効果は目に見えるが元に戻すことの難しい美容外科手術との違いは、お金の利殖に例えると、前者は、「ローリスクローリターンの長期投資」、後者は、「ハイリスクハイリターンの短期投資」と説明しています。
――美容外科手術はやはりリスクが高い………。
大口 今まで数々の手術をしてきて言えることですが、手術のよっては結果が安定しない、なかなかいい結果を出しにくい手術もあります。それがわかるまでには長年の経験が必要ですし、さらに同じ手術でも患者さん一人一人違うので、どこまで希望にそった結果が出せるかを予想するのに相当な経験が必要なのです。
そこで我々美容外科医ができることは、まづ第一に手術で安定した結果が出せるように日々勉強・努力することです。次に自信のない手術はしないこと、さらにもしもの場合に対処できるような体制を常に整えておくことだと考えています。
具体的には、手術をしないという選択肢も常に考え、手術する際には、できるだけ丁寧な手術を心がけ、万が一の時は次の手が打てるような手術を考えて行うことだと思います。
 こういったことを踏まえて、患者さんには「この手術をするとこういうことがおこるかもしれない、ほとんどの人は気にしないけれど、とても気にする人もいますよ」といったこともお話しします。たとえば眼瞼下垂で、まぶたを上に上げる手術をすると眉毛が下がるというようなちょっとしたことも、お話しして、「それが気になるようなら、こういうこともできますよ」といった細かいことまで患者さんに十分伝えています。
――修復不可能の手術も多いのですか。
大口 最近は技術の進歩で、修復がかなりできるようになりましたが、組織を取り去ってしまう手術は修復がかなり難しくなる可能性があります。私が他院での手術の修復を依頼されて、非常に難しく感じたのは脂肪吸引による吸い過ぎです。吸い過ぎの部分が黒ずんでデコボコになってしまうと理論的には脂肪注入をすればいいのですが、移植した脂肪を生着させるのは非常に難しく、時間をかけて何回も手術が必要なこともあります。患者さんにとっても医師にとっても非常につらい手術になります。

美容外科医50人のうちに1人しかいない
「形成外科専門医」をもった「美容外科専門医」を選んで

――最近はインターネットによる情報が増えましたが、ホームページから良い美容外科を見つけるには、その選択がますます難しくなったとも言われます。どの点に注目すればいいのですか。
大口 患者さんが美容医療を受けるにあたって特に手術を考えているのであれば、クリニック選びはかなり慎重に行う必要があります。まず、HPから医師の経歴を必ずチェックし、形成外科、美容外科をしっかり勉強した医師であるかどうか確認すること、次に実際にその医師が最初から最後まで診療してくれるかどうかを確かめます。
 経歴の見方ですが、美容外科医として一人前になるには、まず「形成外科専門医」を持っていることが第1段階です。医学部卒業後、2年間の一般研修、続く4年間の形成外科研修に従事することで「形成外科専門医」の試験をうける資格が得られます。形成外科専門医を取るためには、過去に行ったことのある手術の記録を提出したうえで筆記試験・口頭試問に合格する必要があります。「形成外科専門医」を取得して初めて「美容外科専門医」の申請をする権利が得られます。「美容外科専門医」になるためには美容外科の手術のすべての範囲にわたる20症例の手術実績の記録の提出を求められます。その記録をもとに「日本美容外科学会(JSAPS)」の審査を受けて試験にパスして、初めて「美容外科専門医」となります。手術実績の記録を提出するためには準備に5年以上必要になることを考えると医学部を卒業して美容外科専門医になるのに最低10年はかかります。 
この「形成外科専門医」と「美容外科専門医」の2つの資格が、信頼のできる美容外科医としての基準と考えていいと思われますが、現在「美容外科専門医」は日本に100人ほどですので、美容外科医の50人に1人が「専門医」になります。
――「日本美容外科学会(JSAPS)」の認定した「美容外科専門医」が信頼できる美容外科医の大きな目安になるのですね。
大口 大口 ところがもう一つ大きな問題があります。日本には「日本美容外科学会」という同じ名前の団体が2つあり、それぞれが「美容外科専門医」を認定しています。「日本美容外科学会(JSA」は今まで述べてきた「形成外科専門医」をもった「美容外科専門医」を認定しています。もう一つの「日本美容外科学会(JSAS」が認定している「美容外科専門医」には「形成外科専門医」は必要ありません。したがって2種類の「美容外科専門医」が存在していることになります。したがって「形成外科専門医」をもった「美容外科専門医」つまり「日本美容外科学会(JSA」の「美容外科専門医」であることを確認することが大切なポイントです。

ホームページはできるだけ自分の言葉で、
診療以前に患者さんとの交流ができる

――大口先生のホームページはかなりユニークですが。
大口 私のホームページは、ホームページ製作業者に全てまかせることはしないで、できるだけ自分の言葉で書くようにしています。またここ2年間はブログも書き続けていて、その中で美容外科に対する私自身の考え方や本音を書くようにしています。来院される患者さんのなかには、すでに私のホームページやブログをよくご覧になっていて、私の治療方針をよくご理解していただいている人が結構おられます。
 美容医療では医師の腕・技術なども大切な要素ですが、それ以上に患者さんと医師の相性が非常に大切で、それがいい結果につながると考えています。ホームページ、ブログはそういった意味では非常にありがたい存在だと考えています。

再生医療による
若い肌作り、シワ取りも今年からスタート

――最近、目覚ましい進歩をとげている再生医療ですが、美容外科でもこの再生医療が着実に取り入れられつつあるとのことですが。
大口 美肌治療によるアンチエイジングには、過去にレーザー、光治療などの進歩がありましたが、今後もっとも注目されるものに再生治療があります。PRP療法といって患者さんの血液中の血小板を取り出しこれを濃縮してしわなどに注射をする治療がすでに行われています。最近ではPRP療法の効果をさらに確実なものにするような工夫が試みられています。また患者さんの皮膚から「繊維芽細胞」をとりだし、これを培養して増やしてから再び患者さんの皮膚の中に戻して、コラーゲンを増やすといった究極の再生医療も今後行われていくようになります。
 細胞培養技術は大学病院で研究が進められていて、すでに実用化段階になっています。現在愛知医科大学に非常勤講師として週1回美容外科外来をしている関係で、今年中には「八事石坂(やごといしざか)クリニック」と細胞培養研究所とのタイアップで「繊維芽細胞」移植によるアンチエイジング治療を始める予定です。
 
――最後に一言。
大口 私は医師になって今年で24年になりますが、2年間の麻酔科・救急科研修をはじめ、その後10年間の形成外科トレーニングを経て、続く12年間で形成外科をベースにした美容外科の習得に励んできました。その結果現在、麻酔科標榜医、形成外科学会専門医と美容外科学会専門医(JSAPS)を持っています。八事石坂クリニックにおける美容医療は、私が過去にいろいろな医療機関で経験したことの集大成でありたいと考えています。
――ありがとうございました。

大口春雄先生略歴

昭和35年名古屋生まれ。59年岡山大学医学部卒業。同付属病院麻酔科救急科。61年名古屋大学医学部形成外科。平成2年愛知県がんセンター頭頚部外科医員。5年オランダ・グローニンゲン大学留学。7年オーストラリアマイクロサージャリーセンター留学。7年豊橋市民病院形成外科部長。12年陶生病院形成外科部長。16年他美容クリニック名古屋院 院長。20年10月 八事石坂クリニック院長、現在に至る。
日本形成外科学会専門医、日本美容外科学会(JSAPS)専門医。

下記サイトご参照下さい
八事石坂(やごといしざか)クリニックホームページ

 

 

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