「曾根崎心中-道行き」     詞:近松 門左衛門 曲:与志象
1.
Am     Am   E
この世の 名残り 夜の名残り
Dm   Dm    Am
死にに 行く身を たとふれば
Am    Am  Dm
あだしが 原の 道の霜
Dm  Dm   Am
一足 づつに 消えていく
Am  E    Am
夢の 夢こそ あわれなり

3.
Am     Am  E
鐘ばかり かは 草も木も
Dm  Dm    Am
空も 名残りと 見上ぐれば
Am  Am  Dm
雲水 なき 水の音
Dm   Dm   Am
北斗は 消えて 影映える

2.
Am  Am      E
あれ かぞふれば 暁の
Dm   Dm  Am
七つの 時が 六つ鳴りて
Am  Am    Dm
残る ひとつが 今生の
Dm  Dm   Am
鐘の 響きの 聞き納め
Am  E    Am
寂滅 為楽と 響くなり 

4.
Am  Am    E
星の 妹背の 天の川
Dm  Dm   Am
梅田 の橋を かささぎの
Am  Am    Dm
橋と ちぎりて いつまでも
Dm  Dm    Am
我と そなたは 夫婦橋
Am  E    Am
必ず そうと すがり寄り
Am    Am   E
二人が なかに 降る涙
Dm  Dm    Am
川の みかさも 増さるべし
 あらすじ (Wikipedeaから)

醤油屋の手代・徳兵衛と、遊女のお初は恋し合う仲であった。物語は、徳兵衛とお初が生玉の社で久しぶりに偶然再会したシーンから始まる。便りのないことを責めるお初に、徳兵衛は会えない間に自分は大変な目にあったのだと語る。

徳兵衛は、実の叔父の家で丁稚奉公をしてきた。誠実に働くことから信頼を得、店主の姪と結婚させて店を持たせようという話が出てきた。

徳兵衛はお初がいるからと断ったが、叔父のほうは徳兵衛が知らないうちに徳兵衛の継母相手に結納まで済ませてしまう。固辞する徳兵衛に叔父は怒り、とうとう勘当を言い渡す。その中身は商売などさせない、大阪から出て行け、付け払いで買った服の代金を7日以内に返せというものであった。徳兵衛はやっとのことで継母から結納金を取り返すが、どうしても金が要るという友人・九平次に3日限りの約束でその金を貸す。

語り終えたところで、九平次が登場。同時に、お初は喧嘩に巻き込まれるのを恐れた客に連れ去られる。徳兵衛は、九平次に返済を迫る。が、九平次は証文まであるものを「借金など知らぬ」と逆に徳兵衛を公衆の面前で詐欺師呼ばわりしたうえ散々に殴りつけ、面目を失わせる。兄弟と呼べるほど信じていた男の手酷い裏切りであったが、死んで身の証を立てるより他に身の潔白を証明し名誉を回復する手段が徳兵衛にはなかった。

徳兵衛は覚悟を決め、密かにお初のもとを訪れる。お初は、他の人に見つかっては大変と徳兵衛を縁の下に隠す。そこへ九平次が客としてお初のもとを訪れるが、素気無くされ徳兵衛の悪口をいいつつ帰る。徳兵衛は縁の下で怒りにこぶしを震わせつつ、お初に死ぬ覚悟を伝える。

真夜中。お初と徳兵衛は手を取り合い、露天神の森へ行く。互いを連理の松の木に縛り覚悟を確かめ合うと徳兵衛は脇差でお初の命を奪い、自らも命を絶つ。

なお、歌舞伎では徳兵衛の叔父が帰らない徳兵衛を探して天満屋を尋ねてくる場面とお初と徳兵衛が天満屋を抜け出した後に油屋の手代が天満屋を訪れ、それによって九平次が徳兵衛の金をだまし取ったことが露見する場面が追加されている。