白い巨塔

財前教授の総回診です



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<11,12回目>
2時間もあるSPを見た後で、
続けて次を見たくなってしまうって凄くないですか。

”解剖をさせまいとする鵜飼教授”!!
 あえて「是非、解剖を!」と迫り、切り刻むだの医学の為にだの並べて遺族から断る方向にもっていく・・・。「イヤです」とまんまと言わせた時のほくそ笑み!
 そして、居合わせる里見がきっちり余計なことをいうんですよー。ああ・・・楽しい。

 更には「見送りの医師の数が普通じゃない」と医療ミスを心配するのが遺体搬送の運転手!!盲点!!(原作通りなんでしょうか、ここ??)
 とって返して解剖となったら、財前の天敵・大河内教授の執刀。

   もー。ドイツでのうのうと恋人ごっこしている間に、えらいことになってるんですよ財前君。
 一般の患者回診には後ろ手を組み、大物にだけ直々診察の財前教授。
それって人の優劣を人種で決めていた思想と結局は繋がっていることに・・・なる、といいたくてのアウシュビッツロケだったのでしょうか。ここで財前に何も語らせなかったのも良かったです。

 相変わらず、里見は正しいような余計なお世話の様な。
 空港まで来て患者の死を告げて、財前に何を期待したのでしょう・・・。ショック受けたとしたって君に言うもんか。

 結局は癌だから死期を早めこそすれ「殺した」と言われる筋合いじゃないわけですが・・・家族にしたら全てが許せない。その辺りの描き方にも納得できました。
 ただのぼんくらにみえたパツキン息子が、しっかりと母親を支えだしたのにも感激したりして!

 さーあ、裁判始まるぞー。
 そこに東教授のお嬢さまが居合わせるのは、ご愛敬というものでしょう・・・・。大学院まで行って、専攻外で就職活動、いったい何がしたいのよ貴女は。(そういえば、財前の部屋に前教授の写真が飾ってあって、遺影の様で驚いてしまいました〜・笑)

 ”巨塔ワールド”では時が経つのが速くて・・・ED「アメージング・グレース」直前の暗転に毎回『録画失敗??』と焦ります。そしていつも脚本は井上由美子。この人凄いのかも。




<13回目>
でたでた〜、カルテ改竄!!

  「意見の統一」と言う形で、転移の疑いは誰も抱かなかったことになっていく・・・・退席する里見。
 こういう時にもね、病院側の弁護士の高そうな万年筆をクローズアップ!もちろん被告側の貧乏弁護士は一本100円ですよ。財前のライターといい、小物での人物対比には拘ってますよね。
 そして、テストの答合わせみたいにみんなでカルテを直していくんですね。カタカタと修正液を振る音が、担当医だった若い柳原を追いつめていく・・・・。あーあ、この子敵方の証言しちゃうんじゃないかなぁ・・・・。ん??修正液??
 丸ごと書き直さずに、「転移の疑い」だけ白く盛って書き直しなんてそれこそ「誤魔化そうとしました」と宣言している様なものじゃないですか!
 案の上、2度目の証拠保全に来た貧乏弁護士は、気づきましたよ!!
 病院側がせっせと閉めていたカーテンを開けてカルテを窓に留めると、改竄の動かぬ証拠が陽に透けてくっきりと・・・・・・!!
 音楽の盛り上がりとあわせて、こういうシーンでのドキドキが毎回本当にたまらないです。

 ついに告訴が記事になり、新聞を破り捨てる財前。
 自分の写真でいったん手を止め(新聞の裂け目から日に当たった片目だけが光る)、一気に笑顔の写真が破り捨てられエンディングに・・・・。後は転落の一途ですかしら。
 自業自得とはいえ、告訴側で証言をしようという里見には意趣返しをして然るべきと思うのですが、どうでしょう。

 今回で一番美味しかったのは鵜飼教授でしたよね。
「本当に誤診をしてたって、家族が気づかなかったら構わない」
コレには、声出して笑ってしまいましたね。この、タヌキ!!

 里見と財前を並べて、君たちは全然違うのにどこか似ている、と言います。
・・・他人の意見を聞かないところ??




<14回目>
とうとう始まりましたね〜、裁判!!

   大河内教授は財前嫌い、柳原君は今にも泣きそうと、動きのない証人喚問もドラマチックに進んでおります。
 修正液なんか使うから〜。

 患者側の証言台に立つ、という里見先生。本気です。
 その日に合わせて、ワイハの学会に家族で行っておいでと薦める鵜飼教授。相変わらずのタヌキで素敵です。それでも証言するというのなら、もう日本での研究は出来ないよ・・・とニッコリ。

 研究はお金がかかりますからね。
 研究が無くてなんの人生か、里見の様な人は、無医村でただ医者を続けられればいいというものでは無いのでしょうね。でも、本当に優秀だったらドイツでもアメリカでも行けばいいと思うのは素人考えなのでしょうか。
 あの先生は、医者は辞めないよ・・・と、断言する貧乏弁護士。言うのは簡単だけどさ。
 そして里見奥さん。田舎でも外国でも喜んで一緒に行くと思っていましたのに、違いましたよ!びっくりです。
「独りで子供を育ててきた」のは今の生活の為なのに、ですってよ、衝撃的。
 愛はなくても目的が同じな財前夫婦の方が、分かり合っていたりするわけですか(笑)?? この辺も面白くなってきました!

 そして、せっかく上京したのに息子に会えない、家にも入れない吾朗の母。あの日はどこに泊まったのでしょう・・・。家族ってなんでしょう。むむむむむ。




<15回目>
里見は、どうしてこうなんでしょう??

 財前が田舎から腕と頭ではい上がってきたのは分かった。柳原くんも、ぷるぷる悩みつつも中央に残って医者がしたいのは分かった。
 でも、何もかも失ってでも正義をつらぬくオエライ里見先生は、どうしてこういう人になったのでしょう??

 患者側の証人になって、財前に不利な証言をする。
いわば敵対関係にありながら、ニコニコと寄ってきて
「この患者は是非君に頼みたい」
って言える里見。何者なんでしょう、まったく。
 財前が断ると「君って人は」って。いや、呆れてるのはこっちだから!!

 結局、部下がしくじりそうな手術を、颯爽とひきついで命を救う財前吾朗、きゃー素敵!!
 証言したら、この財前も自分も職を失う、患者にとっては本末転倒な覚悟で証言台に。(しかも、弁当屋の息子はそんなことちっとも分かっちゃいないし)
 だからどうしてそこまで??死んだおばあちゃんに約束でもしたの?

 次回、里見を遮って、柳原が叫ぶといいなぁ
「転移してるかもって、何度もいいました」って。君は言わなきゃイケナイ立場でしょうが。




<16回目>
完全勝訴!!

 いつもながらに音楽がいいですね〜。ハラハラしたり切なくなったり、音楽にも随分のせられているのでは。(単純?)
 オープニングタイトルバックの「塔」がついに出現。ナニワ大付属のガンセンターを作るんですね。勝ち馬・財前君を神輿に担いで。

 結局。人生をかけた里見の証言なんてものの10分?? カルテ改竄指示には触れることなく?? 全てを失うにはあまりに短い時間じゃないですか・・・。

 「教授として栄転」とは名ばかりの左遷人事を通告される里見。しかも「おめでとう」なんて言うか財前も。
 田舎大学のパンフを握る手が震えていましたが、里見先生。ここで悔しがるなら、証言しなきゃ良かったのに。もしくは、事務員になってでもナニワ大にしがみつけ!! せめて一発ぶん殴れ!!
 淡々と退職ってさ。人間出来すぎだよ〜。

 それでも奥さんと子供が帰ってきたから良かったかなぁ。
 お嬢さまに借りた傘が、玄関前に置き去りでなにやら象徴的。このところ2人が急接近でイヤだったの。正論ふりかざす、カスミ喰ってるような2人で並ばれた日にはうっとおしいじゃないですか。

 職場を去る里見の背中を、回廊から見下ろす財前。
共に学んだ学生時代は、あまりに遠い昔なのでした・・・・・。ううう。




<17回目>
里見・・・このアクマっ!!

 東教授の退官日、確かに財前は手術だったさ。でもそれが、必要な検査も棚上げで急がせた予定だったとは当の教授はご存じなかったのに。
 一生知らなくて良かったのに。

 いや大体、そこまでこじれた理由だってほとんど里見が作ったってのに!!キイイイイイイッ!!

 財前は、里見の腕を買ってくれてるんじゃない。そりゃ、言い方は素直じゃないけどさ、自宅までわざわざ来て3年後に一緒に働こうと言ってくれてる人にこの仕打ちかい??
 何度も書くけど、ワザとならいいのよ。
 引越荷物を前に手伝いもしない財前が憎い!なら、分かるのに。自覚ないだもん〜。

 こんな奴が神なんですか、サエコさん??
今回はお嬢さまのぶっちゃけ歪んだ財前像にもびっくりでした。タチ悪いセミナーにでも参加したかと思いましたよ。

 控訴審に向け、柳原君に家族を持たせて守りに入らせようと画策した財前、見事に裏目っているし。
 今回もハラハラドキドキ。




<18回目>
わざとだったんだ・・・。

 この期に及んで、東前教授につっかかるわ痛いトコ突くわ、わざわざ怒らせるような真似を何故するのか財前くん。・・・と思ったら、原告側の医師として、いっそ恩師本人を立たせるための策略ですか!イッパシな事を!

 教授戦の時の後手後手を思うと、成長したもんですなぁ。
・・・でもこれが、墓穴掘ったことにならなきゃいいけれど。

 手術の手は震えるわ、幻覚は見るわ、強気な口とは裏腹にかなり弱ってきてますよ財前君。身体の方も異変があるみたい。
 ガンセンター設立の日まで、保つんでしょうか彼は。困ったなぁ。弁当屋が勝っても、きっとちっとも嬉しくないのに〜。

 柳原先生は混乱中。
 サエコお嬢さまも相変わらずで、里見家に上がりこんでまで熱に浮かされたような事口走っていて怖いです。
 あれほど仲の良かった奥さんに、今やちっとも歓迎されていないあの冷えた空気が読めないなんて。調子よく「いつでも証言する」なんて言ってるんじゃないですよ、里見先生!!

 構成と音楽にのせられて、ハラハラドキドキは一時間続くのですが・・・こうして何か書こうとするとまとまりません。控訴する意味がよく分かりません。
 サエコお嬢さまに共感できるぐらい、財前を嫌える人が何人居るんでしょう。

「1000人助けても、1人殺したら意味がない」
 なるもんじゃありませんね、医者なんて。




<19回目>
「ウソだぁぁぁぁぁぁ!!!」 そう来たか(笑)

 いつかいつかと、その崩壊を全視聴者が固唾をのんで見守っていた柳原くん。
 嫁も学位も仕事も”特別に”目をかけてもらってプレッシャーだわ、財前に幻滅する一方だわ、そこにいきなり蜥蜴の尻尾切りじゃ、そりゃブチ切れますよ〜。
「その証言はウソだぁぁぁぁぁ」
あーあ、どうするんだろう財前。ちゃんと退席させてから言えば良かったのに。

 しかし、医療技術云々でなく「患者&家族がそれを理解していたか」に焦点が移るのはインフォームドコンセントの徹底が叫ばれる昨今ごもっともなのですが・・・。
「ぜぇんぜん分からなくて」
と愚痴をこぼす親子にはむかつきましたわぁ。死ぬ気で読み込め、勉強しろ!!息子なんて、今から医者志したっていいぐらいだぞっ。

 それから、むかつくといえばサエコお嬢さま!
「父を巻き込んでしまった」
ってあんた、里見先生が人生賭けて発言したときにはショック受けてなかったじゃないの。

「恥ずかしくてお茶の会に行かれない」
などと騒ぐお母さまには笑わせてもらいました。
「男の仕事に口を出すな」ってパパ、30年前に言わなくちゃよ。
席を立った夫人を迎えにいってるしさ、案外この夫婦ラブラブだったのかしら(^^)

 対する(?)里見家は、冷たい北風が吹いてます〜。
「もうサエコさんとは会わないで」・・・って、笑顔でいうから更に怖いのよ〜。
夫婦って難しいのね(^^;;;)




<20回目>
「ウソだぁぁぁぁぁ」と錯乱してつまみ出された柳原君。
さっさと控訴原告側についちゃいましたよ!! そりゃ、そうだけどさ。
 ただ真実を言えばいいってもんじゃないでしょう。
元弁当屋のあの親子にさ、力及ばず納得のいかない診療になってしまったことをまず、ちゃんと詫びました??あんた直接の担当医だったのよ??

 結局証拠となったのが、看護士の記録だったのが秀逸。
財前教授、看護士ごときが何書いていようと気にしてなかったでしょうからね。(にしても、”言葉につまる”まで活写してあるなんて細かすぎ・笑)

・・・医療水準自体は非難されるレベルではなく・・・・でも、敗訴。
「俺は直そうとしてやったのに!!」
「大学教授だからとはなんだ。法の下に人は平等では」 でも、敗訴。

 倒れるなり一流のお医者さんに囲まれて、初期医療は完璧ですが・・・癌なんだ財前。(タバコ吸ってるからだよ!)
 突然、猫なで声でセンター長就任を延期宣告する鵜飼さんがまたタヌキでさすがです〜。

 結局、東元教授が執刀するに至る経緯もまた流石。
里見なら言えるよね、ヌケヌケと。どれだけの確執も気にせずに。また東先生の方だって、技術を見込まれたとなると嬉しいに違いありませんよ。(それにしても、里見と女以外に近しい人だれもいないんだね財前〜 哀れ)

 そういえば、サエコお嬢さまがいきなり告白して、里見先生を狼狽えさせておりましたね、あそこ爆笑。この人危ないんだもん、結婚は見合いにしておいた方がいいタイプです。恋愛させるとストーカーになるから。

 ラスト、患部をあけて騒然となる手術室。悪いのね・・・・・。




<最終回>
ああもう、泣きまくり。

 結局、専門医に病状は隠せません。口裏あわせてカルテ隠して、嫌な役目は柳原におしつけて、
「元気そうじゃないですか」
とひきつった顔で(笑)言っても、咳は止まらず手は震える。

 たまらず呼び出して診断を仰ぐのが里見、なのはナイスチョイスです。彼なら言うからね。誰が親切でウソを言おうとも、里見ならば真実を(涙)。
 長くて余命3ヶ月、と宣告されて自分の見立てと同じだ、と言い放つ財前。ああ。
 第1部で亡くなった彼女、仕事一途で「ライバルは居ても友達はいません」と慟哭した彼女を思い出しました。
 財前も素直に泣けたら良かったのに。里見なら受け止めてくれるのに。ナニワ大現職教授として虚勢を張って死んでいくんだわ。

 やるからには一番を目指して、誰よりも必死に仕事をした、と述懐する財前。そうだよね。つくづく、間が悪かったとか言い様がなくて本当に哀れです。

「他の誰かが、代わりになるかとおもうと」死ぬより口惜しいそうです、癌センターの所長。誰が就任するかは、来週の総集編&未来図で分かるのでしょうか。
 そこに里見はいるのかな・・・・。

 切れない癌を治すため、内科的な療法を進歩させるべきだ、と遺言を残す財前。転んでもかならずなにかをつかんで起きあがる人なんだ。
 そして、妻なんて結局は仕事の前にはどうでも良かったんだ、という臨終がまた哀しくて号泣。(でも、なにも里見と2人きりにしてやることはないよね?)

 我慢できないので付け加えますが、財前の入院着がみるからにシルクだったのと、鵜飼夫人の高級花束が忘れられません。

 そして。友を亡くしたばかりの里見先生に近づくサエコお嬢さま。いたわりの言葉をかけるんだと思いませんか??なのに自分の決意表明ですよっ どうでもいいよそんなこと!!



<その後の浪速大医学部>

 そして3年後??
 回想シーンのふりをして長々と続く総集編。間にちょっと挟まる後日談の撮り下ろし。
この形式は、回想シーンの早送りが面倒なのよー。 しかも最終回の一週間後にする内容かなぁ。

 とかいいつつ、他が軒並み左遷された中、何故か浪速大に残っている柳原くん(偽証と背反はどうしたーっ)や、その柳原くんに小遣いを渡そうとする西やんなど撮り下ろし部分は楽しかったです。
 結局は癌センターに来ずに、終末医療を視野にいれる里見。やっぱり「理想の医師像」は里見なの?悪い人じゃないけど。けど。

 そして、摩天楼を仰ぎ見て光に手をかざす柳原。
いつもいつも見てきたあの手は、そうか柳原の手だったのですね・・・・・。
財前と里見、2人を一番近くで見てきた彼の目指す医療ってなんだろう。

光を求めて。いつかその高みへ。  





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