西村雅彦出演単発ドラマ3


輝く湖にて ・ 犬と呼ばれた男 ・ 歌舞伎役者 中村歌留多
家栽の人sp ・  温泉へいこうsp ・ 黒革の手帖sp 白い闇
蓮丈那智フィールドファイル 凶笑面
捜査検事・千草泰輔の事件ファイル 赤の組曲

3番テーブルの客(別ページに飛びます)*


蒲生邸事件  ・ 午前3時のルースター ・ 42才の修学旅行
ナンバーワン! ・ ニュースの女  ・ 量刑
明智小五郎対怪人二十面相  ・ またも辞めたか亭主殿
24時間だけの嘘  ・ 酒呑童子
女と男と物語鏡の中の愛人  ・ 今泉慎太郎
サラリーマン刑事   ・   ・
塩カルビ ・  恋とはどんなものかしら

 
 

「輝く湖にて」

 舞台は、秋の中善寺湖畔。
別荘でくつろぐ老夫婦の元に未婚の一人娘が恋人を連れて現れます。それと彼の13才の息子。

婚前旅行に行くからとその息子を預けられ、とまどう老夫婦。
それでもだんだんと歩み寄り、3人の暮らしに馴れた頃、1人帰ってきた娘は・・・。

 美しくも優しい小品でした。
悠々自適のリタイヤ生活・・・に忍びよる、老いと死。突然現れて、静かな生活をかき回す娘。
「私たちだって、もう若くないのよ!」
と叫びながらも、やっぱり娘は可愛いくて許しちゃう日々の暮らし。もう少しこのまま、幸せが続きますように・・・・。

 心臓発作で倒れたことがあるらしいお父さん(杉浦直樹)は、二言目には「来年はいないかもしれない」。何をするでなく家でごろごろ。
 それが釣りを教えたり、魚を捌いたり、未来の孫と過ごすうちに、人生の先輩として生きる張りを取り戻していきます。・・・いいじゃない!
 今から赤ん坊の孫を待つより、年若い友人が出来ると思えば連れ子っていいのかもと思ったり。
「老いぼれ」呼ばわりにはきっぱり怒る、お母さん(八千草薫)も可愛くて素敵なの。

 ところが娘(真矢みき)のシャキッとしないことときたら。
 確かにお父さんの口の悪さも相当です。娘が結婚式をドタキャンすれば
「丁度いい、その日は車を洗いたかった」
・・・って、パパ!!(^^;;;)
 でも、父なりの優しさを受け取れずに「パパは私が嫌い」と思いこんで、いい年まで育つ娘も娘。 さっさと親になっておけば、父親の気持ちも分かったんでしょうに。自分に自信がもてずに、ずるずる来ているわけですね。演じるのが颯爽とした真矢さんだけに、内面とのギャップに苦悩が感じられました。

 西村さんは、その恋人。
女物のスカーフを首に巻いて現れます!虫さされを気にしてって・・・・いや〜ん。不器用で真面目そうで可愛いヒトです。
 なのに、婚前旅行先のミャンマーに置き去りにされて・・・・最後までそのまま出てきませんでしたよ!!

「やっぱりダメ」と帰ってきて、
「やっぱり彼と頑張ってみる」と出ていく勝手な娘。
 彼が、怒ってないといいんですけどねぇ・・・。ベタ惚れみたいでしたから。謝られたら許しちゃうんでしょうねぇ。お幸せに。

 中盤からは、いつお父さんが発作で倒れるか、いつ死んじゃうかとハラハラし通しで。でもそうなってもこの夫婦は幸せかも、と思える一時間でした。
 思わず久しぶりに実家の両親に電話をしてしまいましたよ。原作の映画「黄昏」も観てみたいですね。

▲▲▲

「犬と呼ばれた男」

 去年が秀吉、今年は犬公方綱吉。草なぎくん時代劇シリーズ第2弾であります。
もとより史実そのままを期待するハズもなく。多少の無茶はいいんです。

 無駄な殺生を忌み嫌う、心優しい将軍。
 武士の仇討ちも切腹も、命を軽んじるただの殺生で犯罪だ・・・だなんて現世風ですねぇ。富も力もあったのに誰からも理解されず、愛する故郷館山に寄る自由もなかった哀しい人でした。
 終盤、自分の人生を「犬を助けて、赤穂浪士を死なせた」と自嘲させる解釈はちょっと面白かったです。

 しかし、それを受けての側近(田辺誠一)が「愚か」だったと即答ってオイ!(^^;;;) 死んでいく人には嘘でいいから立派だったといってあげて〜っ

 西村さんは、そんな将軍の影で実権を握る、御家老堀田さまっ。
とはいっても私腹を肥やした訳でなく、家老なりに国のため民のためを思ってのこと。仕事熱心な方でした。 裃も月代もお似合いで、大河でじっくりこういう役見せて欲しいなぁと改めて思いました。

 のっけから悪人面で御登場♪渡り廊下を歩きながらも、おさえきれずに高笑いーっ 現代劇ではめったにみられない大芝居、もっとずっと見ていたかったです〜。
 側室深キョンに色仕掛けを指南。実はお手つきだったりしたりして、きゃ〜っ(『大奥に出入り』=『男終わってる』可能性大ですが^^;;; そういうのは忘れてっ)
 最期も、大立ち回りの末 がふっと血を吐いて絶命ですよっ きゃ〜っ

 時折妙にカメラが回り込んだりと時代劇にしては軽いノリでしたが、若人へのとっかかりとして、こういう作品も要るのかなと。

▲▲▲

「歌舞伎役者 中村歌留多」

 歌舞伎にちなんで事件が起きる。探偵役は歌舞伎役者の中村歌留多!それを演じるのも、本当に歌舞伎役者の中村福助さん!!
 そのおかげなのか南座の、回り舞台やすっぽんの仕掛けまできちんと紹介され(「古畑任三郎」の堺正章の回を思い出します!)、舞台化粧や精神統一の舞だって本物なんですから ひたすらありがたいです。

 関係者を集めての謎解きには、歌舞伎を二幕上映ですよ。休演日なのに黒子の人休日出勤(笑)
無駄に派手! 2時間ドラマの王道です。素晴らしい。

 事件はえーっと 無理心中にみせかけた殺人です。
現場に残る血痕から、若手俳優 蓮玉 が容疑者に。 しかも死んでいたのは 蓮玉の元恋人と、彼女を奪った(譲られた?)幼馴染み。 とりあえず容疑は仕方ないですねぇ。
 でも、犯人があれだけ動き回ってたら衣服のクズだの髪の毛だの、微物が山ほど落ちていたでしょうにね。そういうツッコミはしない方向で。
 次の演目「葛の葉」にちなんで 親子の情が涙を誘います〜。

 そんな中、西村さんはなんとおネエ言葉でお笑い担当!!
中村わび助47才(本名:反町タカシ??) 愛読:官能小説(笑)
和服に巻いてるマフラーがお洒落さん♪
 歌留多が探偵、といっても実質ニュースを仕入れてくるのは芸子の雛菊で、元気な雛菊ちゃんとわび助のケンカもまた楽しいんです。
 カマっぽい物言いや仕草だけでなく、現場の血痕を
「だから言ってるでしょう、試験管でさぁ」(たらーりの仕草)
と言い張る繰り返しも笑えましたよっ
 シリーズ化、期待しちゃいます。

 歌舞伎大好き小学生の双六くん(福助さんの実子)が弟子入りしないかな。
成長した舞台姿で歌舞伎ファン大喜び。わび助を小馬鹿にして「キィィィ」なんて言わせてくれたら、西村ファンも大喜びです♪

▲▲▲

「家栽の人sp」

  少年事件には、本人も分かっていない本当の動機がある。それを大人がきちんと探してあげなくては・・・・と、いうことで。
 家庭裁判所に持ち込まれる少年事件の数々を、罰するのではなくこれからの成長の為に、草木を育てるように、暖かく見守る桑田判事(時任三郎)。
 でも普段は植物の話と植木の世話しかしない、かなり謎の人なので物語を進めるのは調査官2人。新米のヒロインと過去説明係の柳葉俊郎です(^^;;;)

 幼女殺害犯で、社会復帰してもネットで身元が晒され追いつめられる元少年に「電車男」ブレイク前の伊藤敦史くん。
自殺を図るも桑田判事に助けられ、謝罪のために遺族を訪れる場面。巨大な時任三郎にすっぽり隠れて、背後から小さい彼がひょっこり現れた時にはつい笑いそうでしたが・・・ 亡き幼女の母親の言葉
「生きていなさい。そうしたら私は、貴方を恨み続けていられる」
には胸を打たれました。
死んでしまえとなじる方がどれだけ簡単か。

 慰霊碑の横に少年が植えたカエデ。いつかその木が大きく育ち山がカエデに覆われる頃、互いの傷は癒えるのでしょうか・・・・。

 西村さん演じる照葉所長は、その桑田判事と対極にある小役人でした。
紋切り型の役どころなのに、 素っ頓狂な声やマイクコードの持ち方で見事に印象的な悪役になっていましたよ! テリハと読むそうですが、絶対陰口では「あのテルテル坊主っ」と言われている筈です!
 桑田の真意なんて理解するよしもなく、少年の居場所をマスコミに漏らしてしまった自覚もないんだろうなぁ。

▲▲▲

「温泉へいこうsp」

 某旅館の仲居&番頭さん一同。社員旅行で温泉にきた先で、宿泊旅館の窮地を救おうと臨時で従業員になっちゃった!

 マナーの悪い若造はぶっとばし、客のウソもヒロインの粗相も、機転と笑顔で切り抜けてゴー!
家出中の若女将も、物陰からすべてを観ていて(!)喜ぶお客さんの笑顔に心動かされ、大女将と仲直りして旅館の再建を誓うのでしたー。

 一種ファンタジーなので文句のつけようがありません。お約束なドタバタは、もう 吉本新喜劇を思わせる完成度です。恐るべし昼ドラ(^^;;;)   

 お目当ての西村さんは、そこへ借金の取り立てにやってきた植木屋・・・じゃなくて青木さん(笑)浴衣が素敵♪(例によって、何でもよくてすみません)
 借金3千万円の念書をめぐって、ヒロインと格闘。浴場で押し倒したりしちゃってキャ〜!!怪しいオヤジ全開です。
 しかし!
 宿の美談に感激して打ち明けることには、自分も借金を負う身。仕方なく取り立てには来たが、こんな素晴らしい旅館を潰すぐらいなら、自分の借金なんて
「屁でもないぜ!」
「屁?」 ・・・・で、退場でしたー。

 旅館で雇ってやるとか、フォロー無しでしたよ〜。まあ、しょうがないか。

▲▲▲

「黒革の手帖sp 白い闇

 米倉涼子の出世作「黒革の手帖」の後日談。

 ちゃっかり京都の店でママしてる元子。
千客万来、スケベ医者ともライバル釈ママとも鉢合わせだし、葬式には中村トオル代議士来ちゃうし!多少辻褄あわないまでも、続編らしいオールスターズを楽しませてもらいました。

 ただ話がねー。
殺人が起こって、元子が容疑者はまだしも、探偵役始めちゃったらダメでしょー!!  殺される小沢真珠も、その兄吹越満さんも熱演だっただけに、もったいない感倍増でした。
 愛しの西村さんはその殺人事件を捜査する刑事さんですから、事件ないと出てこないのが痛し痒しです(^^;;;) 現場が十和田湖なので、東北弁でしたよー。

 犯人逮捕後、いちおうちょろっと足して、元子が銀座に復帰しそうには描いてました。
いやでも、これの続編があっても西村刑事は出てこないじゃない(><) 金持ち客の役で出て欲しかったですねー? 

▲▲▲

「蓮丈那智フィールドファイル 凶笑面

 旧家の家宝を巡って次々と殺人がおき、居合わせた天才民俗学教授が謎を解く。
まったくもってパターン通りの2時間ドラマでありました。

 でも、普通じゃないのがその探偵役の蓮丈教授です。
薄幸女優:木村多江なのに男言葉!!
腕組んで 「任せたぞ」
・・・って可哀想な助手の三国(岡田)を、こき使うだけならまだしも。同室に並べて敷かれた布団で寝乱れるわ、捻挫して背負われれば耳元でささやくわ。
 学者バカで無自覚、という設定な様ですが・・・ガサツにはほど遠い色っぽさなので、若い三国を狼狽えさせて楽しんでいる様に見えすぎ(笑)
 原作「凶笑面」作者:北森鴻が、奇人としてヒロインを設定したのか、美人と男言葉のギャップが萌え〜なのか、その辺も興味あるところです(^^;;;)

 ラスト、三国くんも「最大の謎は先生」と独白していますので・・・シリーズが続くなら、教授の困ったちゃんっぷりは深まる一方でしょう。だったらまた見たいなぁ(笑)

 西村さんは、大学事務室のお偉いさん。
フィールドワークで休講続き&予算を無視する蓮丈教授を、怒鳴りつけるのがお仕事でした! でも、ちゃんと工面して送金してあげるんですよー。優しいじゃないですか。

 しかし身なりはいいのに蓮丈教授、帰りの旅費ぐらいポケットマネーから出そうよ。

(原作読んでみたら全然違う〜!!最初に殺されるヒロインの婚約者なんて影も形もないよ?動機も違いすぎ〜 ^^;;;  西村さんの役「キツネ目の男」も、元研究者でもっと民俗学に造形が深いのだわ・・・ 続編作る気はないのかっ)

▲▲▲

「捜査検事・千草泰輔の事件ファイル 赤の組曲」

「真実は ひとつ」
そう呟きながら、額に手を当て考え込む千種検事(西村雅彦)、素敵。うふふ。

 熱心なあまり、再捜査を命じてばかりの千種検事。刑事からさぞ嫌われてるかと思いきやシンパも居て。
「貴方の足です!」「私は片腕に」
と慕われている好人物でした。
 携帯に不慣れで、着信の度に探すお約束もお茶目。それでいて、雛形あきこと知り合う場面はそこはかとなくエロい♪ ファンには美味しい役ですよ〜♪
 でも物語は哀しくて救いがないです。

 偶然の再会から後輩夫婦の関わる殺人事件の捜査に乗り出すこととなり・・・・。
見事、解決はするのですが誰も救えません。

 まず一年前に事故で子供が死んでいる、というだけでも憂鬱なのに・・・現場に花を手向けていた奥さんの失踪、発見された男の死体。 捜査するうちに、近親相姦だ、人物偽装だ、口封じだ変装だって、なんかもう、どうしよう。
 それでも、妻の不貞を静かに罵倒する後輩:秋男を勝村さんが好演。
しかも自分でもそれを信じていたのかどうか、曖昧な皮肉さにも惹かれました。その抑えた気持ちをどうするのか、後半での感情の爆発に期待をしたのですが・・・・そういう場面はほとんど回想&ナレーションで処理されてしまっていて残念でした。

 原作もシリーズらしいので2弾、3弾があるのでしょうか。どれも暗い話なのでしょうか。可愛い奥さんとは何才差なのでしょうか。
 検事ったら仕事優先で、奥さんとの約束はドタキャンばかり。これじゃそのうち、容疑者捜索より奥さんの家出捜索をしなくちゃいけなくなっちゃうぞ。

▲▲▲

タイトル

記事

前ページへ