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シワ――タンパク注入
コラーゲン・ヒアルロン酸など、精製した
たんぱくを注入
Q.シワってずいぶん簡単に取れるようになったって聞くけど。
A. シワの折れ目と言うか、へこんだ部分に、コラーゲン・ヒアルロン酸などのたんぱく質や自分の脂肪を注入して、シワをもちあげてなくしてしまうんだ。以前はメスでシワの部分の皮膚を切り取って縫いちじめていたけれど、これではシワはなくなってもメスの傷跡が残ってしまった。
Q.なるほどうまく考えたんだね。そのコラーゲン・ヒアルロン酸ってどういうものなの。
A.元々人間の体の、細胞と細胞の間にある、たんぱく質だ。ヒアルロン酸は赤ちゃんの皮膚の部分に多い。それを培養して製品にしたものをシワの折れ目に注入するんだ。
Q.自分の脂肪を入れるってのは?
A.自分のおなかの脂肪をとって、それをシワの折れ目に注入して、もちあげて、シワをなくしてしまう。
Q.コラーゲンとかヒアルロン酸を入れるのと、自分の脂肪を入れるのとは、どう違うの?
A.コラーゲンやヒアルロン酸は、半年から1年で人間の体に吸収されてなくなってしまう。そのたびに再注入しなければない。自分の脂肪は入れて一か月ほどすると体の一部となるので、一生その部分の脂肪が増える。
Q.じゃ、脂肪注入の方がずっと得じゃない!
A.それはそうだけど、脂肪注入は自分の脂肪を取る手間が要るし、脂肪のほうがたんぱく質より粒が大きいから注入も難しい。脂肪注入参照
Q.ヒアルロン酸やこコラーゲンは「チュー」ってシワに沿って入れれば簡単にできるんだ。
A.いやいや、たんぱく質の方が入れやすいといっても、注入するのはとても難しい。非常に細かい作業だから、指先の神経が細やかで、熟練した医師でないとできない。
Q.へー、そうなの。普通の注射みたいにチューッと入れれば「はい終わり!」って思っていたんだけれど。
A.簡単に考えすぎだよ。詳しく説明しようか。
Q.うんうん、話して!
A.一つのシワを延ばすのに約1立方センチのコラーゲンやヒアルロン酸を使う。1立方センチといえば、お化粧の乳液の一滴。それを注射器で吸い取って、注射針の中で最も細い、内径0.1ミリの針をつけて、表皮と真皮の境目まで針を刺して、ほんの少しずつ針を抜きながらシワの伸び方を確認しつつ、三百回くらいにわけて、注入していく。
Q.ヒエー、1立方センチの一滴を300回に分けてしかも注射器で入れていくなんて普通じゃとてもできないよ。
A.そうなんだ。訓練や研修を受けたからって、医者の誰もが上手にできるってものじゃない。指先が非常に器用で、視力がよくないとうまくできない。天性の才能が必要なんだって。患者さんが満足できるように注入できる医者はごく限られているといっていい。
Q.じゃへたな医者がやるとどうなるの?
A.少なすぎてシワがとれない、また柔らかい所にコラーゲンやヒアルロン酸を入れすぎてデコボコになるなんてトラブルは、まじめでも不器用な医者にかかると、よく起こっている。
Q.そうなったら、すぐ治すことはできるの?
A.コラーゲンやヒアルロン酸はたんぱく質だから、3か月から半年・一年の間に人間の体の組織に吸収されてなくなる。失敗しても半年も経てば放っておいてもデコボコはなくなる。まあその間は嫌だけどね。
Q.どんなシワでもきれいに取れる?
A.量を調整すれば、顔のすべてのシワがとれる。上まぶた・下まぶたなど目の周りのシワ、「法令線」と呼ばれる鼻の両脇から口の両端にかけての大きなシワ、など。さらに、こめかみなどシワ以外のところに入れて若返らせることができる。
Q.費用はどれくらいかかるの?
A. 一か所で10万〜20万。顔のシワ全部で80万円から90万円前後。
Q.半年か一年でまたしなくっちゃいけないのに、ずいぶんかかるじゃない。
A.考え方だろうね。シワを隠すのに一か月に何万円も化粧品に使えば、一年間で50万円くらいは軽くかかる。コラーゲンやヒアルロン酸を注入すれば毎日の肌の手入れが楽。
とにかく手先の器用な医者にかかることがポイントだ。
笑いジワなど、表情のシワは
ボトックス注射で
A..どんなシワでも治るって言ったけど、コラーゲンやヒアルロンサンでたんぱく質や脂肪の注入で、唯一と言っていい、治らないシワがあるんだ。
Q..どんなシワでも治るって、おかしいと
思ってたんだ。
A..特殊なシワで、笑ったりするときなど、表情といっしょに出る大きなシワなんだ。
Q..いるいる、そういう人。ふだんはツルっとしたきれいな顔なのに、笑うと大きなしシワが出るんだ。慣れるとそうでもないけど、最初はびっくりしちゃう。
A. ところがこのシワも治るようになった。眼科でチック症に使っていた「ボトックス」という薬を美容外科に応用して、シワのできる部分の筋肉を麻痺させるんだ。非常に効果があるが、時間が経つと効果がなくなるので、3、4か月毎に注射が必要。
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