美容外科最新情報.1
ケミカル・ピーリング
21世紀の「美人の湯」
Q.「ケミカル・ピーリング」ってなんなの?
A.昔から日本にもある「美人の湯」の現代版さ。
Q.どういう意味?
A.「美人になれます」って温泉に行ったことがあるだろう。どんなだった?
Q.白くにごってて、しばらく入っていると肌がヌルヌルしてお湯から上がるとツルツルになって「あれっホントにお肌がきれいになったのかな」って鏡の自分を思わず見直しちゃう。
A.日本中に美人の湯っていっぱいあるけれどほとんどが強い酸性なんだ。その酸が、肌の表面の古い表皮を溶かして、その下にある新しい表皮を表面に出す。入っているときにヌルヌルするのは、酸で溶けた表皮で、乾くとツルツルになって、肌がきれいになったように感じるし、実際に新しい肌が出てくるからきれいになってるんだ。
Q.そういえば私の行った美人の温泉も舐めたら舌がピリッとしたよ。
A.赤ちゃんの皮膚はピンク色でみずみずしい。年を取るにつれて古い皮膚が重なって溜まり、色もくすんでくる。美人の湯に入るとその古い皮膚が溶けて、新しい皮膚がでてくる。それで肌がきれいになるんだ。それと同じことを、人工的に医者の手でするのが「ケミカルピーリング」だ。「ケミカル」は「化学」、「ピーリング」は「果物などの皮をむく」という意味。美人の湯もケミカルピーリングも仕組みは同じ。
Q.なるほど。
A.ケミカルピーリングでは表皮を溶かすだけでなく、薄く新しくなった皮膚に、美白剤やビタミンC誘導体のレチノイン酸などを、イオン導入という方法で入れて、さらに肌を美しくする。
Q.どの程度効果があるの?
A. ケミカルピーリングにも種類がある。フルーツ酸と言われる弱い酸を使って、皮膚の浅いところを焼く「スーパーフィシャル(表面)・ピーリング」では、肌が滑らかになって、ツルツルになり、化粧ののりもよくなる。皮膚のくすみなどにも効果があるし、ニキビは皮膚の浅いところにできるので効果がある。小ジワ・シミにもある程度効果がある。トラブルや面倒も少ない。
Q.お化粧感覚だね。
A.そう。サリチル酸・トリクロル酢酸などを使って、もう少し深いところまで焼く、中くらいの強さの「ミディアム・ピーリング」は、治ってでこぼこになっているニキビ痕・シミ・シワなど、表皮より深いところの症状に効果がある。
Q.そうか、いろいろあるんだ。
A.フェノール酸などで、表皮の下の真皮まで焼く「ディープ・ピーリング」は、日本人の場合には、シミやケロイドになる可能性が非常に高いのでほとんど使われない。白人の間では非常によく行われている。
Q.浅いピーリングだったら、薬さえ手に入れば自分でもやれる感じだね。エステでもやってるもんね。
A.でも酸で人工的に肌を溶かして、その後で、残った酸をアルカリ物質で中和して洗い落とす治療だ。弱いフルーツ酸でも濃度が高いものを使ったり、長い時間つけたままにしておくと真皮まで焼いてしまう。つける時間や落とすタイミングが大切なところだ。効果的に、しかも安全に治療を受けるには美容外科で、経験のある医者の治療を受けた方がいい。
Q.わかった。
A.もう一つ。私iが多くの医師をインタビューした感じでは、ケミカルピーリングの治療は女性の美容外科医に受けた方がいいようだ。ケミカルピーリングでは「肌がツルツル」とか、「お化粧ののりがいい」とか、女性でないとわからない微妙な感覚がある。そのあたりは男性の美容外科医はどうしても劇的な効果を求めるので、ケミカルピーリングはうまくできないというか、患者さんのために情熱をもって治療してあげようという気持ちがもてない感じだ。ケミカルピーリングの治療は女医でまじめにやっている、医者にかかることをすすめたい。女医の名医 |